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おりものの種類について



おりものにも色々な種類があります。
おおまかに言って、外陰部(バルトリン腺など)から出るもの膣から出るもの 頸管粘液 子宮内膜から出るもの卵管から出るものがあります。

外陰部や膣からのおりものは、夫婦生活の時や、また炎症がある時などに多くでます。
子宮内膜から出るおりものは、主に高温期に出ます。
このおりものは、乾くと少し黄色い色になり、下着が汚れる原因となります。
卵管から出るおりものは、水のようなおりもので、量が多い時は自分でも出るのが解ります。
少しずつ出るのではなくて、まとめて出てきます。
このおりものが沢山ある場合は、受精卵も流されてしまい妊娠しにくくなる事もあります。

さて妊娠にとって一番大切なものは頚管粘液というものです。
頚管粘液はE2というホルモンの影響で増えてきます。
E2は卵胞から分泌されるので、卵胞がある程度大きくなってくるとおりものが出てきます。
だいたいの目安ですが、卵胞が15mm以上、また排卵の5日くらい前からおりものが出始める事が多いようです。
このおりものは量はあまり多くなくて、2cc程度とも言われています。
また卵の白身のように粘っこいもので、8cmくらいは伸びる性質があります。
精子の通りを良くする作用がありますが、中国医学的にはもっと大きな意味があります。

中国医学では、粘っこくて栄養がある液体を津液(しんえき)といいます。
体を栄養したり潤いを与える液体の事を言います。
唾液や涙などは津液の一部ですが、頚管粘液も津液の一部です。この津液は卵胞の中にもあります。
卵胞は卵そのものではなくて、卵を入れる入れ物です。
この中は水のような液体で満たされていますが、水ではありません。栄養が沢山含まれている液体です。
ですので、これも津液の一部分です。ですから、卵胞の中身が良い時は頚管粘液の量も多くなります。
卵胞の中身が良ければ、卵の質も良い可能性が高くなります。
また先ほども説明しましたが、頸管粘液は精子を通りやすくする性質もあります。
この事から、妊娠のためには頚管粘液が大切です。

頚管粘液の量はあまり多くないので、気が付かない事もよくあります。
膣の形状によっては、頸管粘液は膣の中にたまってしまって外に出ない事もあります。
ですので、排卵が近づいたら自分でチェックしてみる事が大切です。




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